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はなの日帰り手術

はなの日帰り手術|熊本市東区佐土原の耳鼻咽喉科・アレルギー科|【さどわらクリニック 耳鼻咽喉科・アレルギー科】

アレルギー性鼻炎(花粉症)の手術

下鼻甲介粘膜炭酸ガスレーザー焼灼術

レーザー本体とブレードの写真

アレルギー性鼻炎の主な症状はくしゃみや鼻水・鼻詰まりなどですが、その程度によっては薬物療法だけでは症状を十分抑えることができない場合があります。このような方々に対して、直接鼻腔内粘膜をレーザー焼灼する手術が施行可能です。

炭酸ガスは水分に吸収される性質がありますので、鼻粘膜の浅い層のみに作用し、深部組織にダメージを与えません。
凝固、止血作用に優れています。手術は予約制ですが、治療内容や効果など、治療を受けるにあたっては事前に説明を行います。疑問点等はお気軽に当院の専門医にご相談ください。

手術の流れ

麻酔薬と血管収縮薬をしみこませた綿棒と細長いガーゼを鼻内に挿入します。20分程度留置し下鼻甲介を中心に粘膜の表面麻酔を行います。その表層を内視鏡を用いて炭酸ガスレーザーで下鼻甲介粘膜を広範に焼灼、蒸散します。粘膜を収縮させ、アレルギー物質に対する過敏な反応を抑えるとともに鼻の通りをより良くさせます。
麻酔に20分、手術は片側約10分(両側約15~20分)程度の時間です。
術後は止血処置を行い、しばらく安静の上異常がないことを確認し帰宅となります。

治療後はかさぶたがつきやすい状態となるため、一時的に鼻づまりが強くなることがあります。
術後1週間頃から定期的にご来院いただき、鼻内診察とかさぶたの除去などの鼻内の清掃処置を行います。
術後2~3週間でアレルゲンに反応しにくい変性粘膜ができ鼻閉は改善されます。

この手術は妊娠中の方にも可能で、70%~80%程度の方に効果があります。個人差はありますが、鼻づまりの改善効果がより期待できます(80~90%程度)。また、鼻水・くしゃみは継続する場合もありますが、症状がかなり回復し薬の服用を減らすことも可能です。
スギ花粉症でレーザー治療を希望される方は、飛散オフシーズンの5月〜翌1月に行います(鼻症状が強く出やすいシーズン中や直前の治療は効果が低下しやすくお勧めしません)。効果は1〜2年持続するとされていますが、効果が薄くなってきた場合は、再度焼灼術が行えます。保険適用の治療ですので、3割負担の方で費用は、両鼻合わせて約9,000円程度になります。

副鼻腔炎(ちくのう症)の手術

内視鏡下鼻茸切除術

鼻茸により鼻詰まりや鼻漏、後鼻漏が持続し、保存的治療(内服薬や点鼻薬など)で改善しない場合にこの手術が検討されます。
内視鏡下鼻副鼻腔手術はこれまでの手術と比べて侵襲が小さい手術です。また細い内視鏡に加え、マイクロ・デブリッダーと呼ばれる、病変に当てるだけで安全に組織を吸引固定、切除できる医療器具などの開発により急速に普及しました。
ガーゼによる表面麻酔と局所麻酔薬注射の後、内視鏡で鼻内を見ながら鉗子やデブリッターを用いて鼻茸を切除します。切除後ガーゼや電気凝固にて止血処置を行います。また止血のため鼻内へ溶解性の止血シートや抗生剤軟膏ガーゼを挿入する場合があります。帰宅後当日は禁酒、シャワー浴のみとして頂きます。
術後定期的にご来院いただき、鼻内診察と清掃処置を行います。必要な場合、ご自宅で鼻洗浄を行って頂きます。