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その他の手術

その他の手術|熊本市東区佐土原の耳鼻咽喉科・アレルギー科|【さどわらクリニック 耳鼻咽喉科・アレルギー科】

ガマ腫(舌下腺貯留嚢胞)の手術

日帰り手術について

ガマ腫(舌下腺貯留嚢胞)は舌下腺から何らかの刺激で唾液が漏れ出ることにより生じ,青味がかった透明感のあるドーム状の膨らみとして口腔底に生じます.通常はまずガマ腫を切開して唾液の出口を作る開窓術を行います。他の方法として、OK-432(商品名:ピシバニール)という注射液をガマ腫の中に注入する方法があります.治療法は,年齢や治療期間などから検討、決定します。

ガマ腫開窓術

局所麻酔下に口腔底のがま腫表面を切開し、内容液を除去します。その後嚢胞上皮を開いた状態で口腔底粘膜と縫合し、再狭窄を防止します。縫合糸は自然脱落することがありますが問題ありません。一過性に舌のしびれが出ることがあります。手術当日から飲食は可能ですが、入浴は控えるか軽めにしてください。飲酒や激しい運動は数日間控得ることをお勧めします。

ピシバニール局注

ピシバニールはA群溶血性連鎖球菌の弱毒の自然変異株をペニシリンで処理した製剤です。注射した場所に強い炎症を引き起こし、癒着を促します。ペニシリンアレルギーの方は事前にお知らせください(治療適応外の場合があります)。耳鼻咽喉科領域ではガマ腫のほか、耳介血腫の治療にも使用します。
血腫や嚢胞内に、生理食塩水に溶解したピシバニールを直接注入します。病変部に強い炎症反応 を起こし、線維化瘢痕化による癒着を促すことにより治療します。注入量や濃度は病変によって異なります。
注入後の強い腫れは1~2週間程度続きその後縮小します。効果十分であれば6~8週間で病変 は消失します。このため2~3ヶ月以上の経過観察期間を要します。改善がないときは複数回注入します。
注入後は腫れ以外に、発熱や病変部の痛みが生じますが、短期間の抗生剤や消炎鎮痛剤で対応できる程度です。これらの反応は注入効果の目安となりますので、出現の有無は重要です。

唾石摘出術(口内法)

口腔底に触診で判るほどの唾石が認められ、口の中から摘出可能な症例が対象となります。局所麻酔下に口腔底粘膜と唾液管の一部をを切開し、唾液管から石を取り除きます。摘出後は唾液管上皮と口腔底粘膜を縫合し、唾液管開口部の形成を併せて行います。手術時間は30分程度です。
術後の対応についてはガマ腫と同様です。

リンパ節、頚部腫瘤摘出術

局所麻酔(皮下注射)下に皮膚切開し、腫瘤を摘出し、創部を縫合閉鎖します。手術部位によっては術後神経麻痺(左下唇の一過性運動障害など)が出る場合があります。
また、診断結果によっては追加治療が必要になる場合があります。