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フルミスト点鼻液|熊本市東区佐土原の耳鼻咽喉科・アレルギー科|【さどわらクリニック 耳鼻咽喉科・アレルギー科】

フルミスト点鼻液について

フルミスト点鼻液

フルミスト点鼻液は、2024年から日本で使用可能になった、鼻に噴霧するだけで接種できる「経鼻弱毒生インフルエンザワクチン」です。インフルエンザウイルスが体内に侵入する鼻粘膜に、自然感染に近い形で直接免疫をつけられるのが特徴です。対象は2歳以上19歳未満に限られ、接種は1シーズン1回のみです。注射が苦手なお子さまにも保護者の皆さんにも負担が軽減されメリットがあります。
ただし下記項目に該当する方には注意が必要です。接種後に感冒様症状が出ることがある、強い抵抗等で噴霧が不十分だった場合は効果が減弱する可能性がある、などの注意点もあります。また接種後の生活環境(免疫不全の方との接触など)等によっては、注射による不活化ワクチンの方が適している場合もあります。

フルミストを接種できない方、推奨しない方

  • 妊娠中や妊娠を希望している方(接種前1か月、接種後2か月は避妊が必要)
  • 授乳中の方(授乳中止を検討する必要あり)
  • 過去にフルミストの成分で重いアレルギー反応やアナフィラキシーを起こした方
  • 気管支喘息のある方
  • 発熱中・体調不良の方や強い鼻炎症状のある方
  • 副腎皮質ホルモン剤や免疫抑制剤を使用中、または中止してから6か月以内の方
  • サリチル酸系薬(アスピリン等)を定期内服中の方
  • 過去に免疫状態の異常を指摘されたもしくは免疫不全の方
  • ゼラチンアレルギーのある方(フルミストにはゼラチンが含まれるため)
  • 重度の卵アレルギーのある方(軽度なら可だが、医師と要相談)
  • 免疫力が低下している家族と同居している方(水平伝播のリスクがあるため不活化ワクチン推奨)
  • 直近で抗インフルエンザ薬を使用した方(効果が落ちる可能性あり)
  • 他の生ワクチン(麻疹、風疹、おたふくかぜなど)接種後27日未満の方
  • その他、医師が予防接種を不適当と判断した方

現時点では不活化ワクチン注射とフルミスト点鼻液のどちらが優れているかを示す明確な証拠はなく、対象年齢であればどちらも同等に推奨されています。ご自身やお子さまの健康状態やライフスタイルに合わせて最適な方法を選択することが大切です。