検査
検査
腫れ方やしこりの形状を観察します。腫瘍が疑われる場合には、穿刺吸引細胞診(腫瘤に細い針を刺して細胞を採取し、良性か悪性かを調べる検査)を行うことがあります。
※超音波(エコー)ガイド下に行う穿刺吸引細胞診は腫瘍性病変、特に悪性腫瘍の診断に非常に大切な検査の1つです。当院では初診時でも必要に応じて検査を行っております。
甲状腺ホルモンとそれを調節しているTSH(甲状腺刺激ホルモン)という脳からのホルモンや、疑われる病気によっては抗体(自己抗体)、腫瘍マーカーを調べます。
甲状腺は、のどぼとけ(甲状軟骨)の下に位置する臓器で、蝶が羽を広げたような形をしています。甲状腺ではヨウ素(昆布・ワカメなどに多く含まれるミネラル)を材料として甲状腺ホルモンを作り出しており、甲状腺ホルモンは体の発育や成長、代謝、環境適応などに欠かせない働きをしています。この甲状腺に腫瘤(はれもの)ができたとき、良性・悪性(がん)を判断するために行う検査が甲状腺穿刺吸引細胞診です。甲状腺エコー(超音波)で腫瘤の位置を確認しながら細い注射針を直接腫瘤に刺して細胞を吸引し、採取した細胞を顕微鏡で観察して診断します。
当院ではこの検査に対応しております。穿刺吸引細胞診はエコーで診ただけではわからない甲状腺内の腫瘤を詳しく検査できます。良性・悪性を鑑別できる確率は90%前後です。
エコーで腫瘤を確認しながら腫瘤内の細胞を採取します。甲状腺がある首に注射針を刺すため怖いと感じられるかもしれませんが、細い針を用いますので、痛みはそれほど強くありません。検査自体は5~10分程度で終了します。当日の入浴も可能です。
細い注射針を用いて行う検査であるため、合併症の頻度は非常に低いといえますが、考えられるものとして以下の内容が挙げられます。